中小企業がITツールを導入する目的・その際の課題、そして課題の解決法紹介

デジタル化

実は中小企業の多くも、ITツールの導入に取り組んでいることが分かりました。

この記事では目的は満足度の実情を確認すると同時に、ITツール導入時の課題も合わせてお伝えしたいと思います。

なお、本記事で掲載している図表は、「一般社団法人 中小企業個人情報セキュリティー推進協会」が実施した「デジタルツール活用実態」に関する調査アンケート結果に基づいております。

調査方法概要

・調査概要:中小企業のデジタルツール活用実態に関する調査
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2022年4月15日〜同年4月18日
・有効回答:デジタルツールを導入している、従業員数30名未満の企業の経営者・役員217

非常に多くの経営者の方からアンケートを入手しており、他の経営者がデジタルツールに対してどのような考えを持っているかを知ることができます。

業務効率化を目的にデジタルツールを導入した中小企業が多い

まず初めに、デジタルツール導入のきっかけを把握したいと思います。

結果、約7割の経営者が「業務効率改善のため」にデジタルツール導入をするようになったことが分かりました。

次点が「テレワーク化への対応」となりました。テレワーク化を進めることで従業員はどこからでも働くことができますから、広い意味ではこちらも業務効率改善と考えることができます。

一方で、その満足度はどうでしょうか?アンケート結果を確認してみましょう。

「非常に満足している」と「やや満足している」を合わせると7割を超えています。つまり、デジタルツールを導入した会社の経営者の7割が比較的満足したと回答していることになります。

この結果は、現在デジタルツールの導入を検討している経営者の背中を力強く押す結果なのではないでしょうか?

それでは、先のアンケートで「満足している」と回答した経営者は、何が理由でデジタルツールの導入に満足していると考えているのでしょうか?

今度は、8割以上の経営者が業務効率化に繋がったからと回答しています。

次点の「社内の情報共有がしやすくなったから」というのは、リモートワーク化の対応にも紐づくものと考えられます。

加えて、驚きであったのが「意外と簡単に使えたから」と回答している経営者が3割弱もいらっしゃるという点です。

これらの結果は、「デジタルツールは意外に簡単に使うことができ、かつ、業務効率化に繋がる可能性が高い」と多くの経営者が実体験を通じて感じたということになります。

これだけの結果を見ると、デジタルツールの導入にはメリットしかなく今すぐ着手すべきと感じてしまいますが、本当にそうでしょうか?

次の項目では、デジタルツールの導入に満足していない経営者からのアンケート結果を確認したいと思います。

自社の実情に合っていないデジタルツールの導入は避けるべき

先のアンケートで「満足していない」と回答した方は、何が理由で満足できなかったのでしょうか?アンケート結果から、内容を確認してみましょう。

半数以上の方が「十分に使いこなせていないから」を理由に挙げています。また、「投資対効果が低いから」と「操作性が悪いから」という理由も目につきます。

これら3つの理由が発生してしまう原因は、デジタルシステム導入時に自社が必要な要件を適切に定義できなかったこと、およびデジタルシステム導入前に費用対効果の収支計算を行わなかったことが考えられます。

初めて自社にデジタルシステムを導入しようと考える経営者のうち、すべての方がデジタルシステムを十分に理解しているわけではありません。そのため、自社にとって本当に適切な形でデジタルシステムを導入できなかったことが、満足できなかった原因だと考えられます。

加えて、「操作について教えてくれる人がいないから」というのも目につきます。これは、システムを導入した後の運用をサポートしてくれる人がいないことが原因です。

通常、デジタルシステム導入会社は導入までのサポートは行いますが、導入後の運用サポートまでは実施しないことも多いです。そのため、デジタルシステムが導入されたものの、自社社員だけではどうやって使用すればいいかわからないという事象が発生します。

このような事態を未然に防ぐためには、デジタルシステム導入前から導入後安定して運用できるまでの間、デジタルへ一定の理解がある人物をサポーターとして置くことが重要になります。

弊社では、デジタルシステム導入前から導入後の安定運用までの間、継続的にご支援させて頂くことが可能です。お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

DX化への一番の障壁は情報や知識の不足である

既にデジタルツールを導入している中小企業の経営者においても、未だにDX化への課題を感じていることがよくわかります。

半数以上の経営者は自社のDX化を進めていくのに課題を感じていることが分かりました。

では、そのような経営者はどのような点に課題を感じているのでしょうか?

「デジタルツール活用実態」に関する調査アンケートでは、図表での結果開示はなかったのですが、自由回答式でどのような課題があるかアンケートしたところ、以下のようなコメントが多かったとのことです。

<自由回答・一部抜粋>
・62歳:専門知識のある人間がいない。
・66歳:情報が少ない。
・50歳:信頼できるツールの探索と選定。
・65歳:どこに相談したらいいシステムができるかわからないので。
・33歳:使いこなせるか不安。
・66歳:パソコンがダウンしたときのバックアップ体制。

まとめると、「自社内に専門知識のある人材がいない」、「どこに相談したらいいシステムができるかわからない」という2点が大きな課題であることが分かります。

この2つの課題を同時に解決する方法は1つあります。それは、専門知識を持つ社外の人間へ依頼することです。デジタルツール導入会社へ依頼するのも手の1つでありますが、彼らは自社の利益最大化が目的ですので、経営者の方々にとって最良のシステムを導入してくれるわけではありません。

その点、コンサルタントのように第三者的人間であれば、経営者の方々にとって最良のシステムが何であるかを客観的に分析し、提案することができます

弊社では、デジタルシステム導入前から導入後の安定運用までの間、継続的にご支援させて頂くことが可能です。専門知識も有しておりますので、「御社にとって最良のシステムとは何か?」から出発し、安定的にシステムを運用できるまでサポートさせて頂きます。ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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